花咲くいろは 第１話「十六歳、春、まだつぼみ」（４月２週 火曜日）

都会に住む１６歳の少女・緒花。
ある日、母親が借金を抱えた男と一緒に夜逃げしてしまい、田舎で旅館を営む、会ったことも無い祖母の元へ行くことに。
ドラマチックな新しい人生に希望を抱く、前向き思考の緒花。
しかし緒花を待っていたのは、家族としての愛情をまったく感じさせない厳格な祖母、初対面でいきなり辛辣な言葉を浴びせる歳の近い少女、そして社会を知らない緒花にとってはあまりに過酷な、旅館という特異な環境だった…。


死ね！って言うなら ２回死ね！って返すよ

母親に捨てられても異常なほどにポジティブシンキンな緒花。
きっと、常に前向きに考えていないとやってられないくらいの辛い毎日だったのでしょう。唯一の家族である母親があんなクズですもの…。
娘よりもくだらない男を選び、捨てた娘の携帯にのんきな写メを送りつける。
所詮は股の緩さだけが取り得の女。あの男にもすぐに捨てられそうです。
そして恥知らずなあの女は、緒花や婆さんに泣きついてくるのでしょう。
その時、緒花は母親にはっきり言ってやるのさ。
「死ね！」ってね！

さて、そんなポジティブシンキンな緒花が、期待に胸を膨らませて新しい世界に飛び出した…というか、飛び出さされた第１話。
しかし現実は理想通りにはいかない。まったく優しくない婆さんにはカミナリ落とされてビンタされて、同世代の女の子にはいきなり嫌われる。
世間知らずの緒花が、旅館という過剰なまでにお客様第一主義の世界に馴染めるはずもなく、周りから浮きまくってあっという間にぼっちに…。
緒花の可哀想な姿には身に覚えがありすぎて、「おいやめろ」と言いたくなる人もきっと多いでしょうが…。
しかし緒花は俺たちと違ってくじけない。ぼっちのまま終わったりはしない！
仕事しにここに来たわけじゃないけど、こうなりゃ意地だ。ここから必死に必死に努力して大逆襲、婆さんたちに自分の存在を認めさせてやれ！がんばれ緒花！